約束の日 Vol.1

尾崎豊 約束の日 Vol.1歌詞
1.FIRE

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

思い切りエンジン吹かして
いつもの夜の街の中飛ばし続けて行くのさ
可愛い彼女達が 街灯の下で たむろして
俺たちを 熱い瞳で見つめるのさ
クラッシュしちまうまで 走り続けていようぜ 今夜は

ビールにウイスキー バーボン ウオッカを
しこたま買い込んで シートに放り込んで
俺達は この街中で 一番今夜も
ワイルドなやつらになってやるのさ
そして ちょっとだけ クレイジーにわずかな夜をすり抜けて行くのさ

Woo 夜空の流星より早く
Woo 滅びて行きそうな愛が
この胸に 熱く燃え出しそうな Fire

体制に逆らいながら振りかざす 俺が手に持っているのは サーベル
脅え震えている人々の凍えた体を包んであげよう 優しく
俺は星空を見つめながら 明日の正義を待っている

女達は 安らかな瞳に映る 汚れたものを 打ち砕く
子供達は 清らかな愛に包まれ 明日を夢見る
男達は 鎧に身をかためながら 次に訪れる平和を待っている

Woo 矛盾するこの世界で
Woo 一番大切なものがある
この 燃え尽きることのない愛は Fire

素直な気持ちでさえも 語り尽くせぬこの世界
何が人の心を支配してるの
訳もないのに こぼれ落ちる涙を拭おう

抱きしめておくれ

おかしな奴だと マトモな振りした奴らに
笑われ続けていてもいいのさ
何がこの世で一番大切なのかを
知っているのは この俺の方だぜ
だって 自然の醜さを知りながら 心をこめて歌っているんだぜ

Woo 悲しみに溢れる世界で
Woo 孤独に打ちのめされても
熱い気持ちを 燃やし続けようぜ Fire


2.Driving All Night

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

さまようように 家路をたどり 冷たい部屋にころがりこむ
脱ぎすてたコートを押しのけ ヒーターにしがみついた
この部屋にいることすら 俺をいらつかせたけど
疲れをまとい 床にへばりつき 眠った

ちっぽけな日々が ありあまる壁から逃れるように
街へ飛び出すと 冷えきった風に とり残されちまった
街角の白い街燈が とても優しかった
敗けないでってささやく あの娘のように見えた

街までのハーフ・マイル アクセル踏み込む
スピードに目をやられ 退屈が見えなくなるまで
少しぐらいの時は 無駄にしてもいいさ
色褪せた 日常につぶやく
俺にとって俺だけが すべてというわけじゃないけど
今夜俺誰のために 生きてるわけじゃないだろう

Wow wow 行くあてのない Driving all night
Wow wow 慰めのない Driving all night

見あきた街を通りぬけて 寂しい川の上を走った
追い抜いたトラックの向うに 闇に埋もれた日常が見える
あの頃 わけもなく笑えた 俺の友達は
みんなこの橋を 死物狂いで走った

Honey 俺は何処へ走って行くのか
街のドラッグにいかれて 俺の体はぶくぶく太りはじめた
それでもまだこんなところに のさばっているのか
あの頃みたいに 生きる気力もなくして

街までのハーフ・マイル アクセル踏み込む
スピードに目をやられ 退屈が見えなくなるまで
少しぐらいの時は 無駄にしてもいいさ
色褪せた 日常につぶやく
俺はまだまだ だめになりゃしないさ
今夜俺 誰のために 生きてるわけじゃないだろ

Wow wow 行くあてのない Driving all night
Wow wow 慰めのない Driving all night

俺にとって 俺だけが すべてというわけじゃないけど
今夜俺 誰のために 生きてるわけじゃないだろう

Wow wow 行くあてのない Driving all night
Wow wow 慰めのない Driving all night
Wow wow 行くあてのない Driving all night
Wow wow 慰めのない Driving all night


3.十七歳の地図

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

十七のしゃがれたブルースを聞きながら
夢見がちな俺はセンチなため息をついている
たいしていい事あるわけじゃないだろう
一時の笑顔を疲れも知らず探し回ってる
バカ騒ぎしてる 街角の俺達の
かたくなな心と黒い瞳には寂しい影が
喧嘩にナンパ 愚痴でもこぼせば皆同じさ
うずうずした気持で踊り続け 汗まみれになれ
くわえ煙草のSeventeen's map

街角では少女が自分を売りながら
あぶく銭のために何でもやってるけど
夢を失い 愛をもて遊ぶ あの子忘れちまった
心をいつでも輝かしてなくちゃならないってことを
少しずつ色んな意味が解りかけてるけど
決して授業で教わったことなんかじゃない
口うるさい大人達のルーズな生活に縛られても
素敵な夢を忘れやしないよ

人波の中をかきわけ 壁づたいに歩けば
すみからすみはいつくばり 強く生きなきゃと思うんだ
ちっぽけな俺の心に 空っ風が吹いてくる
歩道橋の上 振り返り 焼けつくような夕陽が
今 心の地図の上で 起こる全ての出来事を照らすよ
Seventeen's map

電車の中 押しあう人の背中にいくつものドラマを感じて
親の背中にひたむきさを感じて このごろふと涙こぼした
半分大人のSeventeen's map
何のために生きてるのか解らなくなるよ
手を差しのべて おまえを求めないさ この街
どんな生き方になるにしても
自分を捨てやしないよ

人波の中をかきわけ 壁づたいに歩けば
しがらみのこの街だから 強く生きなきゃと思うんだ
ちっぽけな俺の心に 空っ風が吹いてくる
歩道橋の上 振り返り 焼けつく様な夕陽が
今 心の地図の上で 起こる全ての出来事を照らすよ
Seventeen's map


4.Scrambling Rock'n' Roll

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

俺達何かを求めてはわめく うるさいRock'n'Roll Band
誰も見向もしない Scramble交差点で歌っている
ごらんよ 寂しい心を閉ざして歩くよ Hard Worker
自分のくらしが一番自分を傷つけると泣いてる

俺達遠くの街から 少しの金にぎりやってきた
思う存分もはしゃぎまわれず
Jungle Landに 迷いこむ

Scramblin' Rock'n'Roll

通りながりの 着飾ったあの娘は クールに夜を歩く
悲しませるもの すがりつけるもの 胸にいくつかかかえ
俺達そんな見知らぬ彼女を 夢中にくどいている
彼女の胸の上 優しい光ともして眠りたい

睡眠不足の Sleepy Boy
闇には孤独と 夢を織りまぜ
おびえた心のアクセルふかしても
街からは逃げられやしねえよ

Scramblin' Rock'n'Roll

自由になりたくないかい
熱くなりたくはないかい
自由になりたくないかい
思う様に生きたくはないかい
自由っていったいなんだい
どうすりゃ自由になるかい
自由っていったいなんだい
君は思う様に生きているかい

さかりのついた獣の様に 街はとてもDangerous
入口はあっても出口はないのさ
奪いあっては さまよう街角

自由になりたくないかい
熱くなりたくはないかい
自由になりたくないかい
思う様に生きたくはないかい
自由っていったいなんだい
どうすりゃ自由になるかい
自由っていったいなんだい
君は思う様に生きているかい

寂しがりやの君の名前すら 誰も知りはしない
Scramble交差点では 心を閉ざし解りあうことがない
どんなふうに生きてゆくべきか わかってないねBaby
君の恐がってる ぎりぎりの暮らしなら
なんとか見つかるはずさ

奪いあいの街角で 夢を消しちゃいけないよ
見栄と偏見のふきだまり
気をつけて まっすぐ歩いてほしいよ

Scrambln' Rock'n'Roll

Scrambln' Rock'n'Roll
奪いあいのRock'n'Roll


5.僕が僕であるために

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

心すれちがう悲しい生き様に
ため息もらしていた
だけど この目に映る この街で僕はずっと
生きてゆかなければ
人を傷つける事に目を伏せるけど
優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく

僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる

別れ際にもう一度 君に確かめておきたいよ
こんなに愛していた
誰がいけないとゆう訳でもないけど
人は皆わがままだ
慣れあいの様に暮しても 君を傷つけてばかりさ
こんなに君を好きだけど 明日さえ教えてやれないから

君が君であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
君は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる

僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる


6.COOKIE

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

溢れかえる人混みの気忙しさにもまれながら
とりとめのないほどに孤独を感じて歩く
駅のホームに立ち尽くしていると
目隠しされたまま仕事抱えてるようだ
目頭とがらせて競い合っているだけで
気取って見せる程幸せでもないだろ
言い訳なんかはまだしたくはないけど
生きてゆくための愛し方さえ誰も知らない

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

新聞に書かれた人脅かすニュース
美味しい食事にさえぼくらはありつけない
空から降る雨はもう綺麗じゃないし
晴れた空の向こうは季節を狂わせている
正義や真実は偽られ語られる
人の命がたやすくもて遊ばれている
未来を信じて育てられて来たのに
早く僕たちを幸せにしてほしいよ

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

好き嫌いなく食べろと言われ育った
大人の言うことを信じろと言われ育った
答えがあるならば出さなければならなかったし
嘘をつくなと言われて育てられた
僕たちの親が作った経済大国
だけど文明はどこかで一人歩きしている
法律の名のもとに作り上げた平和
だけど首をひねって悩んでいるのは何故

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

今日が終わって迎える明日のための
答えはまだ何も出されてはいない
ああ僕は明日を信じて生きてゆこう
急ぎ過ぎた世界の過ちを取り戻そう

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ


7.卒業

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

校舎の影 芝生の上 すいこまれる空
幻とリアルな気持 感じていた
チャイムが鳴り 教室のいつもの席に座り
何に従い 従うべきか考えていた
ざわめく心 今 俺にあるもの
意味なく思えて とまどっていた

放課後 街ふらつき 俺達は風の中
孤独 瞳にうかべ 寂しく歩いた
笑い声とため息の飽和した店で
ピンボールのハイスコアー 競いあった
退屈な心 刺激さえあれば
何でも大げさにしゃべり続けた

行儀よくまじめなんて 出来やしなかった
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解っていたこと
この支配からの 卒業

誰かの喧嘩の話に みんな熱くなり
自分がどれだけ強いか 知りたかった
力だけが必要だと 頑なに信じて
従うとは負けることと言いきかした
友だちにさえ 強がって見せた
時には誰かを傷つけても

やがて誰も恋に落ちて 愛の言葉と
理想の愛 それだけに心奪われた
生きる為に 計算高くなれと言うが
人を愛すまっすぐさを強く信じた
大切なのは何 愛することと
生きる為にすることの区別迷った

行儀よくまじめなんて クソくらえと思った
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解ってたこと
この支配からの 卒業

卒業して いったい何解ると言うのか
想い出のほかに 何が残るというのか
人は誰も縛られた かよわき子羊ならば
先生あなたは かよわき大人の代弁者なのか
俺達の怒り どこへ向うべきなのか
これからは 何が俺を縛りつけるだろう
あと何度自分自身 卒業すれば
本当の自分に たどりつけるだろう

仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終る
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業